2024年
4月
12日
|
13:00
Europe/Amsterdam

優れたサポート体制の重要性

読書時間: 3 分

私たちは時に、何事も自分一人でやらなければと感じることがありますが、頼れる人がいることの重要性は決して無視できるものではありません。年齢、ニーズ、願望に関係なく、私たちは人生の様々な場面で、様々なことを様々な人に頼ってきたのではないでしょうか。

そして、サポート体制を育て、成長させることも同じくらい重要です。優れたサポート体制は、双方向に作用します。家族や友人が支えてくれるように、私たちも彼らを支える必要があります。

先日、女子サイクリングチーム「ライフプラス・ワフー」のインスピレーションあふれる女性たち、マルゴー、ケイト、ティフェイン、エイプリル、バベットにインタビューする機会がありました。彼女たちは、大好きなスポーツで成功するために欠かせない、友人や家族、コミュニティによる素晴らしいサポート体制を維持することについて経験談を語ってくれました。

人の勝利を喜ぶ

どんなスポーツでも、あるいは人生そのものにおいても、他人の成功を喜ぶ術を知ることが大切です。誰にでも悪い日はあるものです。しかし、そのようなときこそ、潔く負けを受け入れ、広い視野で状況を評価しましょう。ライフプラス・ワフーのチームキャプテンの一人であるマルゴー・ヴィジエは、「他の誰かが勝つことは、その人のことを大切に思っていれば、自分の勝利にも感じられる」と語っています。

多様な人々との関わり

ライフプラス・ワフーは、世界中の優秀な人材を発掘し、異なる国籍のメンバーをひとつに結集させた代表的な例です。チームメンバーのケイトが説明します。「地元の人たちや大きなグループと一緒にロングライドに出かけることができる、そんな社会的な側面がとても好きです。サドルにまたがり、太陽の光を浴びながら、様々な土地から来たたくさんの人たちと出会うことができるのです。サイクリングはとても素晴らしいスポーツで、トップレベルの競技者がいるいろいろな場所に行くことができます。ローカルなクラブであれば、子どもたちを参加させることが重要です。特に小さな女の子にとっては、女性がレースで戦っている姿を見るだけでも、インスピレーションを得られると思います」。

バベットは、チーム最年少です。「年上の女子選手たちから多くを学んでいます。でも、私たち一人ひとりが突出した存在になるチャンスを持っていますし、私たち全員がお互いを強くし、さらなるレベルへと押し上げていると思います。サイクリングのためにパーティーや他の行事をキャンセルしなければならないこともありましたが、このスポーツが大好きなので、あまり気にしていません。それにチームメンバーといるときは友人に囲まれているわけですから。サイクリング関係ではない友人もいて、彼らは私の人生を本当に理解してくれて、それに伴うものも受け入れてくれます」。

家族の支え

自身の成長には新しい人との出会いも大切ですが、家族や友人など、核となるサポート体制も同じように影響力があります。ケイトは、2012年のロンドン五輪が彼女にとって本当に刺激的なものだったと言います。「それから数年後、両親が地元の競技場に連れて行ってくれました。そしていろいろなスポーツにトライした結果、トライアスロンを始めることにしたんです」。 ティフェインは、サイクリストの家系に生まれました。「私の家族は、父も母もプロのサイクリストだったので、これは家族の物語なんです。私の兄も2021年にプロ選手になりました。父は今、男子プロチームのメカニックをやっています。私が幼いころは、いつも側にいてくれました。父をとても信頼していていつもアドバイスをもらっています。大人になった今でも、やはりいつも親が必要なんです」。

エイプリルも言います。「私は12歳で自転車競技を始めました。父は地元でタイムトライアルやロードレースをやっていて、私をこの世界に引き入れてくれたのですが、それ以来、ずっとこのスポーツが大好きです。今でも父は日曜日に一緒に走ってくれます。彼は国内レベルの競技に出場してタイムトライアルやレースをやっていました。私の弟も、就職する前の若いころはよくサイクリングをしていました。私たちはちょっとしたサイクリング・ファミリーなんです」。

バベットもよく似た経験の持ち主です。「私の父はプロのサイクリストでした。私が自転車を始めたのも父の影響です。姉が先に始めていて、彼女のレースを見てとてもうらやましく思っていました。そして5歳の時とても小さな自転車でスタートしたんです。姉は今はオランダのチーム、パークホテルに所属しています」。

共通の目標に向かって努力する

運動でもダイエットでも趣味でも、チームで取り組むことでより良い結果につながります。エネルギーが低下することも当然あるので、それを補ってくれるチームメンバーの存在やモチベーションの源は、とても大切です。サイクリングでも同じです。ティフェインが言うように、レースに勝つためには、自分だけでなく、チームも頼りにしなければなりません。そしてレースに勝ち、目標を達成するためには自分がみんなを同じ方向へ引っ張っていかなければなりません。「私は2012年にひどいクラッシュを経験しましたが、彼女たちはいつも力になってくれます。例えば今朝のダウンヒルでは前を走る子の真後ろをついていくように頑張ることができました」。

今回わかったように、優れたサポート体制を持つことはとても重要で、そこには家族、多様なネットワーク、共通の目標を持つことなど、数多くの要因が影響しているのです。

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