2024年
2月
1日
|
13:36
Europe/Amsterdam

子どものバランス調整力をサポートするには

読書時間: 2 分

初めてのお座りやハイハイに成功したと思ったら、あっという間に歩き出し、いつの間にか三輪車でくるくる走り回るようになる子どもたち。やがて回転木馬や二輪車も乗りこなすようになっていくのはすばらしいことです。

親にとって感動的な驚きの瞬間のひとつひとつは、小さな子どもが健康的なバランス調整力、運動能力、脳の発達を遂げていく節目でもあるのです。

子どものバランス調整力は、どの発達段階においても簡単に養うことができます。バランス感覚の重要性を理解し、様々な方法で成長を促すことで、心と体の健康をサポートしましょう。

バランスが大切な理由はご存知ですか。

子どもたちは自然にバランスのとり方を身につけて、階段をのぼるように身体能力を伸ばしていきます。

例えば、健康的な乳幼児のバランス調整力は以下のように段階的に発達します。

          – 腹這い

          – ハイハイ

          – お座り

          – お尻歩き

          – 立ち上がり

          – 二足歩行

このすべてが全体的なバランス調整力に寄与する重要な段階です。ひとつでもステップを飛ばしてしまうと、特定の身体動作が困難になり、遊びや交流に自信が持てなくなるなど、将来的に支障が出る可能性があります。

また、バランスには2種類あります。

  • 静的バランス – 静止した状態で体を安定させること(片足立ちなど)
  • 動的バランス – 走ったり、ジャンプしたり、遊んだり、動作をこなす能力

両方のバランスが適切に身につくと、以下のように健康上の大きなメリットがもたらされます。

          – 身体と空間に関する感覚、認識

          – 運動能力の向上

          – 脳の発達、特に神経回路の形成

          – 自信をもって社会と接することができる

          – スポーツに参加する、楽しく体を動かせる

          – けがを予防する

ハイキングの途中で倒れた丸太を安全に越えたり、公園の平均台を歩いてみたりすることからも、様々なメリットが期待できるのです。

子どものバランス感覚を養うには

たいていの子どもたちはバランス感覚を自然に身につけますが、現代社会では、座りっぱなしの生活やスクリーンに向かっている時間が多く、バランスの発達に必要な遊びが無意識のうちに妨げられていることがあります。

バランス調整力、運動能力、脳の健康、そして自信に満ちた社会性を育むために、以下のような工夫を取り入れましょう。

          – 乳幼児のうつ伏せタイム

          – ペダルなしの子ども用自転車で遊ぶ

          – 学齢期になったら、バランスゲームやキックボード

バランス感覚は親側にも求められます。

子育て中は、子どもを守りたい、けがをさせたくないという気持ちが大きいものですが、安全な遊びを色々と試すことで子どもは自分の能力を発見し、自然に正常な成果を身につけていきます。大人の監督のもと、ヘルメットや保護具などの安全確保のためのツールを導入して、成長を見守ってやりましょう。

バランスは人生のあらゆるステージにおいて重要です。これからの成長にも、高齢になった時のけがの予防にも必要です。バランスを調整する力をつける活動を積極的に取り入れて、生涯の総合的な健康をサポートしましょう。

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